恋する星曜日~Pure Love Story~
「あはは、ビックリした?」



「何するんですか!」



「虫よけスプレー。かけとかないと、ヒドイことになるから」



カイト先輩はそう言うと、あたしの手をとり、くまなくスプレーをしてくれた。



それから、先輩は腰をかがめ……

あたしの足にも、スプレーを。


静まり返った高原に、シューッとスプレーの音だけが響く。



先輩に、足にスプレーをかけられているというこのシチュエーションが、なんだかとても恥ずかしくて。

カーっと顔に血が上ってきたあたしに、先輩は追い討ちをかける発言をした。



「少し、足広げて」



「は!?」



「内側にもかけるから」



カイト先輩……


あたしをドキドキさせるその発言は、ワザとですか……


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