恋する星曜日~Pure Love Story~
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「――天体望遠鏡、持ってくれば良かったなぁ」
車から離れて少し歩いていたところ、ふいにカイト先輩が、残念そうにつぶやいた。
「だけど、肉眼でもすごい星の数が見えますよね」
「あぁ、都会のほぼ100倍の星が見えるからな」
「100倍!? すごい……」
あたしも小さな頃から両親に連れられてあちこち旅行には行ったけど、うちの親は星に興味がなかったから、こうして夜、旅先で空を見上げたことなんてなかった。
都会とは違う夜空の光景に、圧倒される。
「あそこが天の川ですか?」
「そうだな。
……ところで天の川って、英語だとミルキーウェイって言うだろ。
どうしてそう言われているか、知ってる?」
「いえ、どうしてなんですか?」
「――天体望遠鏡、持ってくれば良かったなぁ」
車から離れて少し歩いていたところ、ふいにカイト先輩が、残念そうにつぶやいた。
「だけど、肉眼でもすごい星の数が見えますよね」
「あぁ、都会のほぼ100倍の星が見えるからな」
「100倍!? すごい……」
あたしも小さな頃から両親に連れられてあちこち旅行には行ったけど、うちの親は星に興味がなかったから、こうして夜、旅先で空を見上げたことなんてなかった。
都会とは違う夜空の光景に、圧倒される。
「あそこが天の川ですか?」
「そうだな。
……ところで天の川って、英語だとミルキーウェイって言うだろ。
どうしてそう言われているか、知ってる?」
「いえ、どうしてなんですか?」