恋する星曜日~Pure Love Story~
「じゃあ、このノートにクラスと名前を書いてくれる?」



窓から入る春風にサラサラとロングヘアを揺らしながら、そう言って微笑んだユキコ先輩に



「はいっ!」



ダイスケは熱い視線を向けていた。



ダイスケが先輩から差し出されたノートを受け取るとき、二人の指が軽く触れて。

慌ててダイスケが手を引っ込めたものだから、ノートが床に落ちてしまい。

「あっ!」

それを拾おうと、同時に腰をかがめた先輩とダイスケのおでこが、コツンとぶつかった。



「やだぁ、ごめんね」



おでこに手をあてて笑うユキコ先輩。



「こちらこそ、すみません」



日焼けした顔を真っ赤に染めるダイスケ。



そんな光景を前に、あたしの頭はイヤな予感でいっぱいになったのだった。


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