恋する星曜日~Pure Love Story~
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「俺さぁ、ひとめぼれしたみたいなんだ。昨日のユキコ先輩に」



ダイスケがそんなことを言ってきたのは、翌朝のことだった。


高校でもダイスケと同じクラスになれたあたしは、「神様はあたしの恋を応援してくれてる!」なんて有頂天になっていたものだけど。

どうやら、それは勘違いだったよう。

神様はあたしの恋を応援するほど、暇じゃなかったみたいだ。



「ひとめぼれって、本当にあるんだな」



朝礼前にダイスケが言ったその言葉が、その日一日、あたしの頭の中をぐるぐると回っていた。


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