恋する星曜日～Pure Love Story～

「そういえば、セーラのお母さんに、俺達が本当にただの先輩と後輩の関係なのかってずいぶん怪しまれたんだけど」



先輩がクスリと笑った。



「あぁ、ママは先輩のこと、気に入ったみたいですよ。あたしのカレじゃなくて残念だって言ってました」



「ほんと？　気に入られたなら光栄だな。

娘をたぶらかして旅行に連れて行った悪い虫って思われても仕方ない状況だったのに」



「先輩の説明がしっかりしてて、好印象だったんじゃないですか」



あたしの言葉に、先輩は少し微笑んで。

イスから立ち上がり、窓の方に向かった。


窓の外の青々と茂る木の葉に目を向けたまま、先輩は話を続ける。