恋する星曜日~Pure Love Story~
「今どき手帳なんてアナログなものを使ってるのは、俺くらいだと思ってたんだけどさ。

セーラも手帳派なんだな。

ところで俺の手帳、見てみる?」



「先輩の手帳?」



あたしは布団からそっと顔をのぞかせた。


先輩はいったん立ち上がり、かばんから手帳を取り出すと、再びベッドに腰かけて。

布団の端から目から上だけをそっと出しているあたしの前に、手帳を開いて見せた。



あたしの目の前で、春から現在までのページをゆっくりとめくる。



「先輩、これって……!」

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