恋する星曜日~Pure Love Story~

カイト先輩の手帳には、ところどころ、赤い丸印をつけてある日があった。

それは、まさにあたしがシールを貼っていた日と一致しているわけで……



「さすがに俺は、星のシールは貼ってないけどさ。印をつけてたのは、一緒だったな」



まさか、まさか。



「いつの間にか、セーラが俺のそばにいるのが自然になって。

いつの間にか、セーラに会える日を心待ちにするようになって。

会える日に印をつけてしまうくらい、楽しみになってたんだ」



うそ……



「いつの間にか、好きになってた」



本当に?



予想外の言葉に固まっているあたしの頬に、カイト先輩がそっと触れてきた。


< 232 / 438 >

この作品をシェア

pagetop