恋する星曜日~Pure Love Story~
「……七夕の夜に告白しようと思ってたんだけど。
あの日、セーラが泣いてたろ。
ダイスケのことでまた泣いたのかなと思って。
セーラがまだダイスケのことを想ってるなら、俺の出る幕じゃないと思った」
それは、誤解。
あたしはブンブンと首を横にふる。
「だけど……俺達の気持ちは、同じだったと思っていいんだよな?」
先輩の問いに、今度は首を、縦にコクンと。
「あ、セーラのお母さんに、ただの先輩と後輩ですって言い切ったばかりなのに、あの言葉が嘘になっちゃったな」
先輩は、おどけてそんなことを言って。
それから――
あたしの瞳をじっと見つめて――
「好きだよ」
ハッキリと、そう言ってくれたのだった。