恋する星曜日~Pure Love Story~
「先輩、あたしも――」



涙目になりながらそう言いかけて、あたしはハっと我にかえった。

それから、「ダメっ」と、再び布団の中に身を隠す。



「どうした?」



「今はダメなの!」



「なんで」



「だって……」



あたしは布団の中で、両手で顔を覆った。



「今のあたしの状況、好きな人に告白されるシチュエーションにふさわしくないんだもん。

すっかり忘れてたけど、あたし、パジャマ姿だし。

しかも、子どもっぽいウサギ柄!」



ものすごく今更だけど、こんな格好を先輩の前にさらしていたなんて!
< 234 / 438 >

この作品をシェア

pagetop