恋する星曜日~Pure Love Story~
*****

あれは、合宿から帰ってきた直後のこと。

カイト先輩とのデート中、先輩の同級生に偶然会ったときのことだ。



「よぉ、久しぶり」



声をかけてきたその人は、あたしを見て

「……妹?」

そう先輩に尋ねてきた。



「いや、カノジョ」



カイト先輩の返事に



「えっ、マジ?」



その人が大げさに驚くから。


あたしは少し気分が悪かった。

だって……



「もしかして、高校生?」



高校生じゃカイト先輩につりあいませんか?……なんて、卑屈な気持ちになってしまったから。
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