恋する星曜日～Pure Love Story～

カヨと駅で別れたあたしは、ダイスケのことを考えていた。


あたしとダイスケは、中学時代はテニス部に所属していた。

あたしは、最初はテニスにはまったく興味がなかったんだけど、ダイスケを追って入部したら、意外にも楽しくて。

運動はそれほど得意ではないあたしだけど、毎日の練習の成果で、それなりに上達もしたし。

何より、最終的にはテニスが大好きになった。


ダイスケの方は、県大会のベスト４に入るくらい上手かったから、高校でも当然テニスを続けると思っていたのに。



「俺、テニス部には入らないよ」



入学式の日にそう言われたときには、本当にビックリしたっけ。