恋する星曜日~Pure Love Story~
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その日の帰り。
一度カヨと駅まで行ったあたしは、「忘れ物をした」と言って、塾まで戻ってきていた。
五味先生に、確認したいことがあったからだ。
だけど、塾に入っていって声をかけるわけにもいかず、建物前でウロウロしていると――
タイミングよく、五味先生が出てきた。
「……先生!」
声をかけると、五味先生はあたしに目を向け、「何してるんだよ、さっさと帰れ」と冷たく言い放った。
「ちょっと忘れ物をして、取りに戻ってきたところなんです」
「うそつけ。
さっきから、ここでウロウロしてたろ。
窓から見えてた。
だから、帰れって言いに出てきたんだよ」
「……」
バレてたか。
その日の帰り。
一度カヨと駅まで行ったあたしは、「忘れ物をした」と言って、塾まで戻ってきていた。
五味先生に、確認したいことがあったからだ。
だけど、塾に入っていって声をかけるわけにもいかず、建物前でウロウロしていると――
タイミングよく、五味先生が出てきた。
「……先生!」
声をかけると、五味先生はあたしに目を向け、「何してるんだよ、さっさと帰れ」と冷たく言い放った。
「ちょっと忘れ物をして、取りに戻ってきたところなんです」
「うそつけ。
さっきから、ここでウロウロしてたろ。
窓から見えてた。
だから、帰れって言いに出てきたんだよ」
「……」
バレてたか。