恋する星曜日~Pure Love Story~
「どうして?」
「勉強あるし。もう、毎日部活やってる場合じゃないから」
「中学の時だって、部活をやりながら、勉強もちゃんとしてたじゃない?
それであたしたち、この高校だって受かったし」
一応、県内有数の進学校に受かったんだよ?
「今度は大学受験があるだろ。
俺さ、行きたい大学の、行きたい学部があるんだ。
だから、高校の3年間はみっちり勉強しないと。
テニスなんてやってる場合じゃないから」
そんなダイスケの言葉を聞いたあたしは、内心ガッカリした。
だって、どの小説に出てくる男の子も、そんな興ざめするようなセリフは言わなかったよ。
あたし、ダイスケがボールを追う姿、大好きだったのにな。
いつかダイスケとダブルス組むのが夢だったのにな。
ダイスケも、テニスが大好きだと思ってたのに。
「テニスなんか」なんて、言ってほしくなかったよ。