恋する星曜日~Pure Love Story~
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中学卒業から高校入学までの間の春休み。
カヨは、塾の春期講習に通っていたという。
午前中に2クラス、午後に2クラス。
午後一番のクラスは取っておらず空き時間のため、いつも昼食後は塾の近くの書店に行っていたそうだ。
立ち読みをして時間をつぶしていたという。
そんなある日のこと。
その書店で外国の絵本を見ていたカヨに、一人の男性が話しかけてきた。
「絵本、お好きなんですか?」
40代半ばくらいのそのオジサンは、淡いブルーのYシャツにクリーム色のネクタイが爽やかな印象だったという。
「……? ええ、まぁ」
見知らぬ人に声をかけられたことに少し警戒したカヨだったが
「そうですか。女の子らしくて可愛いですね。
実は私、あなたと同じ年くらいの息子が2人いるんですよ。
女の子が欲しかったんだけど、2人とも男だったから、残念でね。
もし女の子が生まれていたら、今のあなたみたいな感じなのかなと思って、つい声をかけてしまいました」
そんなオジサンの言葉に、警戒心が薄れた。
中学卒業から高校入学までの間の春休み。
カヨは、塾の春期講習に通っていたという。
午前中に2クラス、午後に2クラス。
午後一番のクラスは取っておらず空き時間のため、いつも昼食後は塾の近くの書店に行っていたそうだ。
立ち読みをして時間をつぶしていたという。
そんなある日のこと。
その書店で外国の絵本を見ていたカヨに、一人の男性が話しかけてきた。
「絵本、お好きなんですか?」
40代半ばくらいのそのオジサンは、淡いブルーのYシャツにクリーム色のネクタイが爽やかな印象だったという。
「……? ええ、まぁ」
見知らぬ人に声をかけられたことに少し警戒したカヨだったが
「そうですか。女の子らしくて可愛いですね。
実は私、あなたと同じ年くらいの息子が2人いるんですよ。
女の子が欲しかったんだけど、2人とも男だったから、残念でね。
もし女の子が生まれていたら、今のあなたみたいな感じなのかなと思って、つい声をかけてしまいました」
そんなオジサンの言葉に、警戒心が薄れた。