恋する星曜日~Pure Love Story~
「では、お言葉に甘えて……」
「本当? プレゼントさせてくれるの?
嬉しいな、夢が一つ叶ったよ。ありがとう」
清算を済ませカヨに絵本をくれたあと、オジサンは少しはにかんでこう言った。
「まだ時間、あるかな?」
「ありますけど……」
「じゃあ、良かったらそこの喫茶店でお茶でも飲みませんか?」
「でも……」
「娘とお茶をするのが、長年の夢だったんですよ。でも、すみません、迷惑ですよね」
「そんなこと……。じゃあ、少しだけ」
「ありがとう、また夢が叶います」
嬉しそうに笑うオジサンの顔を見て
「あたし、もしかしてけっこういい事してる?」
と本気で思ってしまった、カヨ、15歳の春だった。
「本当? プレゼントさせてくれるの?
嬉しいな、夢が一つ叶ったよ。ありがとう」
清算を済ませカヨに絵本をくれたあと、オジサンは少しはにかんでこう言った。
「まだ時間、あるかな?」
「ありますけど……」
「じゃあ、良かったらそこの喫茶店でお茶でも飲みませんか?」
「でも……」
「娘とお茶をするのが、長年の夢だったんですよ。でも、すみません、迷惑ですよね」
「そんなこと……。じゃあ、少しだけ」
「ありがとう、また夢が叶います」
嬉しそうに笑うオジサンの顔を見て
「あたし、もしかしてけっこういい事してる?」
と本気で思ってしまった、カヨ、15歳の春だった。