恋する星曜日~Pure Love Story~
「関係ねーよ。ただ、喉が乾いたから飲んだだけだ」



ぶっきらぼうにそう答えた。



お酒を勧められて困ってるカヨを助けたくせに。

五味先生は、どこまでも素直じゃない。

だけど、そんな不器用なところに――



あたしはチラリとカヨを見た。

五味先生の横顔を見つめるカヨの、頬が染まっている。



――そんな不器用なところに、きっとカヨは惚れているのだろう。


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