恋する星曜日~Pure Love Story~
夕日が校内に差し込みはじめ、楽しかった1日が終わろうとするころ。


「そういえば、来月うちの大学でも学祭があるんだけど、良かったら来ない?」



カイト先輩があたしとカヨを誘ってくれた。



「行きたい! 来月のいつですか?」



「21日から3日間」



「21日ってセーラの誕生日じゃない」



カヨが横から口を出す。



「ああ、そうだね」



カイト先輩は微笑んで。



「21日は学祭じゃなくて、他に行きたいとこがあるなら、そっちでもいいけど?」



そうあたしに聞いてきた。



「ううん、学祭の初日に行きたいです」



あたし、カイト先輩の大学に行ったことなかったし。

行ってみたい。



「了解。あ、そういえば、誕生日プレゼントのリクエスト、ある?」



「そんな、何もいらないですよ」



遠慮するあたしに。



「セーラが一番欲しいのは、二人っきりの時間と空間ですって」



カヨが横から、ちゃかしてきた。


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