恋する星曜日~Pure Love Story~
――それからしばらく、カイト先輩はあたしの頭をなでてくれていて。


「前から思ってたんだけど、セーラの髪って、少しウェーブがかかっててかわいいな」


そんなことを言いながら、あたしの髪をクルクルと指でもてあそぶから。


いつだったか、ユキコ先輩のサラサラの髪と比べて、自分のクセっ毛にコンプレックスを感じたこともあったけど……


先輩の言葉は、不思議な力を持っている。


先輩がかわいいと言ってくれたら一転して、あたしは、自分のウェーブかかったこの髪が、とても愛らしいものに思えてしまうのだ。


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