恋する星曜日~Pure Love Story~
「そうだ、プレゼントがあるんだ」


ちょっと待って、と、いったん席をはずしたカイト先輩が戻ってきたとき、先輩は大きな箱を手にしていた。



「16歳の誕生日、おめでとう」



「ありがとう……」



「開けてごらん」



箱が大きいから、ひそかに期待していたアクセサリー類でないことにほんの少しだけ残念に思ったけど……

でも、先輩からのプレゼント。

嬉しくないはずがない。

あたしはリボンをそっとはずした。



包み紙をはがして、箱を開けたところ、中から出てきたのは……

直径30センチくらいのセピア色の球体だった。

一見、地球儀のようだけど、地球儀じゃなくて、これは……
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