恋する星曜日~Pure Love Story~
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出発の日の早朝、窓を開けると、凛とした冬の空気があたしを包んできた。

白んできた空から月が消えていこうとしているところで、小鳥のさえずりが聴こえてくる。


あたしは大きく深呼吸をして

「よし!」

窓に背を向け、身支度を始めた。





軽井沢までは、カイト先輩の車でドライブだ。

前日におやつを買い込んだカヨとあたしは、まるで遠足気分ではしゃいでいた。


ちなみに、その日のあたしは黒いダウンジャケットを着ていて。

たまたま五味先生も黒のダウンジャケットを着ていたものだから……


サービスエリアで、あたしはカヨに、カヨのコートとあたしのダウンを交換しようと提案する。



「これを着たら、五味先生とペアルックみたいに見えるよ」



あたし達が車に戻ると

「なんでコートを交換したんだ?」

五味先生が眉をひそめて。


あたしのミエミエの意図に気づいているらしきカイト先輩は、あきれたように苦笑した。



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