恋する星曜日~Pure Love Story~
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ペンションの2階に案内されたあたし達は、男女に分かれて部屋に入った。


暖色系でまとめられた可愛らしいインテリアは、ネットで見たよりずっと素敵だったけど……

カヨと、インテリアについて騒ぐような雰囲気ではなかった。


荷物を置いてベッドに腰掛けると

「ねぇ、五味先生の様子、おかしかったよね?」

カヨが口を開く。



「ん……」



「セーラ、何か知ってる?」



「……」



話すべきか迷ったけど……



「知ってるなら教えてよ」



あたしがカヨなら、知りたいと思う。

当たり前だよね。



「実は――」



あたしは、カイト先輩から聞いた五味先生の過去を話しはじめた。


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