恋する星曜日~Pure Love Story~
高校教師であるキタムラ・サヤカ先生と、高校生の五味少年の恋。

その末に、解雇になったサヤカ先生と、自主退学となった五味少年。

サヤカ先生は連絡先も告げずに少年の前から消え、少年は自主退学後、高卒認定試験を受けて大学をめざしたこと……



「ごめんね、カヨ。

まさか、こんなところで二人が再会するなんて思いもしなかった。

あたしがこのペンションを選んだばっかりに……」



ペンションなんていくらだってあるのに。

どうしてあたしは、よりによってここを選んでしまったのだろう。

自分を呪う。

再会した二人の気持ちが復活してしまったりしたら、どうしよう。



「本当にごめん」



「別に、セーラが悪いわけじゃないよ。

こんな偶然って、どこか運命的なカンジもするし。

神様が二人を再会させたのかもしれないよ」



「そんなこと……」



あたしは首を振って、カヨの手を握った。
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