恋する星曜日~Pure Love Story~
ドアを開けると、部屋の前にはカイト先輩が立っていた。



「もうすぐ夕食の時間みたいだけど……五味は食事いらないって言ってるから、3人で行こうか」



そんなことを告げてきた。




あたし達は3人で食堂に下りて行き、席に着く。

用意をしてくれているサヤカさんが、「あれ?」という顔をした。



「もうお一人は?」



どう答えるべきか、あたしとカイト先輩が顔を見合わせた中。

カヨが口を開いた。



「……具合が悪いみたいで寝てるんです。

できれば、何か飲み物を部屋に持って行ってあげてくれませんか?」



「え?」



「お願いします」



カヨの依頼に、サヤカさんは一瞬戸惑った顔をしたけれど――



「……分かりました。配膳が終わったら、お飲み物をお持ちします」



そう、うなずいた。

サヤカさんがその場から去ると、あたしはカヨに耳打ちする。



「カヨ、どういうつもり?」



「なにが?」



「だって……」

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