恋する星曜日~Pure Love Story~
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「……これで良かったの?」



少し走ったところで、あたしはカヨにたずねた。

カヨは窓の外の暗闇に目を向けたまま、小さくうなずく。



「五味先生は、カヨに惹かれはじめてたと思うよ?」



そうだよね?と、あたしは運転席に目を向ける。


「あぁ」とカイト先輩がうなずいた。



「いいの」



カヨはそう言ったあと、「あ、流れ星……」とつぶやいた。


それから

「ねぇ、車降りて、ゆっくり流星群観ない?」

そんな提案をしてきたので、あたし達は車を止めて、降りる。


3人並んで、空を見上げた。



「あたし、流星群って初めて見た。すごいのね、星が、あとからあとから流れてる」



「……」



今日はカヨの、16回目の誕生日。

16歳の誕生日は、女の子にとって特別な日。


だから、最高の日にしてあげたくて、企画した旅行だったのに……


あたしの方が泣きそうになってしまう。
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