恋する星曜日~Pure Love Story~
*****
これは、本当はあの日……誕生日に軽井沢で渡そうと思っていた本なんだ。
ずいぶん遅くなってしまったけど、受け取って欲しい。
色々、ごめん。
それから、本当にありがとう
*****
メモを読み終えると、カヨはメモを再び挟んで、パタンと本を閉じた。
「……さっき、五味先生があたしのことを『カヨ』って呼んだでしょ」
「うん」
「名前で呼んでもらったの、さっきが初めてだったの」
「……うん」
「そのとき分かったんだ。
名前を呼び捨てにされるのが、あんなに嬉しいのは……
あたしが今でも、五味先生のことが好きだからだって」
「カヨ……」
これは、本当はあの日……誕生日に軽井沢で渡そうと思っていた本なんだ。
ずいぶん遅くなってしまったけど、受け取って欲しい。
色々、ごめん。
それから、本当にありがとう
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メモを読み終えると、カヨはメモを再び挟んで、パタンと本を閉じた。
「……さっき、五味先生があたしのことを『カヨ』って呼んだでしょ」
「うん」
「名前で呼んでもらったの、さっきが初めてだったの」
「……うん」
「そのとき分かったんだ。
名前を呼び捨てにされるのが、あんなに嬉しいのは……
あたしが今でも、五味先生のことが好きだからだって」
「カヨ……」