恋する星曜日~Pure Love Story~
「カイト先輩」と呼ばれていたその人は、夏木海斗(ナツキ・カイト)という名前の天文部OBだそうだ。
ユキコ先輩の2学年上で、現在大学2年生。
東京大学の理学部で天文学を学んでいる彼は、毎週月曜日に天文部にセミナーをしに来てくれているのだという。
「それにしても、今年の新入部員はセーラちゃんとダイスケくんの2人だけか。ちょっと寂しいな」
苦笑したカイト先輩に、ユキコ先輩が微笑んだ。
「でも、本当に星が好きで入ってくれるなら、2人だけでも嬉しいですよ」
本当に星が好きなら……
その言葉に、良心がチクリと痛む。
ごめんなさい、あたし、星にはこれっぽっちも興味アリマセン。
興味があるとすれば、ダイスケが「どんな顔で星のことを語るのか」ってことくらいで。
ユキコ先輩の2学年上で、現在大学2年生。
東京大学の理学部で天文学を学んでいる彼は、毎週月曜日に天文部にセミナーをしに来てくれているのだという。
「それにしても、今年の新入部員はセーラちゃんとダイスケくんの2人だけか。ちょっと寂しいな」
苦笑したカイト先輩に、ユキコ先輩が微笑んだ。
「でも、本当に星が好きで入ってくれるなら、2人だけでも嬉しいですよ」
本当に星が好きなら……
その言葉に、良心がチクリと痛む。
ごめんなさい、あたし、星にはこれっぽっちも興味アリマセン。
興味があるとすれば、ダイスケが「どんな顔で星のことを語るのか」ってことくらいで。