恋する星曜日~Pure Love Story~
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「カイト先輩、今日、一緒に帰れますか?」
翌日の月曜日。
あたしが笑顔で話しかけると、先輩は一瞬、驚いた顔をしたけれど。
次の瞬間には、いつものように「もちろん」と微笑んでくれた。
カフェに寄り、コーヒーを頼んだあと、あたしは何気ない調子で切り出す。
「留学先って、どこなんですか? この前の書類、ちゃんと見てなかったから」
「あぁ……カリフォルニア大学バークレー校だよ」
それは、あたしでも知っている大学だった。
サンフランシスコにある、アメリカ最高峰の研究実績を誇る大学だ。
「先輩はそこで、どんな勉強をするんですか?」
泣くでもなく、怒るでもなく、平然と質問するあたしに、先輩は少し面食らったようだったけど。
「……2009年に学会でベルテギウスが縮小していることが発表されたんだけどさ――」
説明を始めてくれた。
「カイト先輩、今日、一緒に帰れますか?」
翌日の月曜日。
あたしが笑顔で話しかけると、先輩は一瞬、驚いた顔をしたけれど。
次の瞬間には、いつものように「もちろん」と微笑んでくれた。
カフェに寄り、コーヒーを頼んだあと、あたしは何気ない調子で切り出す。
「留学先って、どこなんですか? この前の書類、ちゃんと見てなかったから」
「あぁ……カリフォルニア大学バークレー校だよ」
それは、あたしでも知っている大学だった。
サンフランシスコにある、アメリカ最高峰の研究実績を誇る大学だ。
「先輩はそこで、どんな勉強をするんですか?」
泣くでもなく、怒るでもなく、平然と質問するあたしに、先輩は少し面食らったようだったけど。
「……2009年に学会でベルテギウスが縮小していることが発表されたんだけどさ――」
説明を始めてくれた。