恋する星曜日~Pure Love Story~
――その日、部活が終わったあと、あたしとダイスケはカイト先輩の車で送ってもらうことになった。

あたし達の家がカイト先輩の家と同じ方面で、わりと近いことが判明したためだ。


先輩の車の前に着いたとき、ダイスケが、

「お前、助手席に乗る?」

と聞いてきたので、あたしは「ううん」と首を横にふった。


助手席じゃなくて、後部座席に、ダイスケと並んで座りたい。


だけど、ダイスケは、

「じゃあ、俺が前に乗るな」

と言って、助手席に座ってしまった。


ダイスケはどこまでも、あたしの気持ちを察してはくれない。

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