恋する星曜日~Pure Love Story~


「同窓会をしないか」



ダイスケがそんな連絡をしてきたのは、ハタチの夏だった。


ハタチ、と言えば、あたしと知り合った頃の、カイト先輩の年齢だ。

いつの間にかあたしは、あの頃のカイト先輩と同じ年になっている。


当時、「流星群」という言葉さえよく知らなかったあたしも、今ではすっかり天文オタクとなり、母校天文部にOGとしてたまに顔を出しては、セミナーのようなものをしている。


……あの頃のカイト先輩と、同じように。

< 396 / 438 >

この作品をシェア

pagetop