恋する星曜日~Pure Love Story~
その駅前広場では、よく何かのイベントやキャンペーンをやっている。


その時も何かのキャンペーン中だったらしく、おそろいの黄色いTシャツを着た人たちが通行人に何かを配っていた。



「無料で差し上げています」



そのお兄さんはあたしの前にソレを差し出したまま、ニコリと微笑みかけてきた。


あたしは「どうも」と少し頭を下げ、ソレを受け取る。



――タダでくれるっていうんだし、まぁいっか。



あたしはソレを手にしたまま、空いているベンチに座った。


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