恋する星曜日~Pure Love Story~
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「あの時は驚いたよ。セーラ、まるで幽霊を見たような顔をするんだもんな」



「だって、本当に幽霊かと思ったから」



「ひでー」



「でも……幽霊でも、会えて良かったと思いました」




実はカイト先輩は、フォースター航空78便に乗っていなかったのだ。

それも、機内に搭乗した後にケータイを失くしたことに気づいて、頼み込んで降ろしてもらったのだという。



「セーラとおそろいのストラップをつけてたろ。あれは、絶対に失くすわけにはいかないと思ったから」



結局、探してもケータイは見つからず、別の便で帰ってきたカイト先輩だったのだけど……


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