恋する星曜日~Pure Love Story~
「あ、ひょっとして」



カイト先輩が、パチンと指をならす。



「ダイスケくんを追って入部したとか?」



ゴホッ!


あたしは思わず、アイスコーヒーを吹き出しそうになる。



「ち、ちが……違う……そんな……」



「……俺、冗談で言ったつもりだったんだけど」



カイト先輩がキョトンとして。

それから、苦笑した。



「図星だったかぁ。
セーラちゃん、顔真っ赤だよ」



「だから、そんなことは……違うって……」



顔にカーっと血がのぼって、赤くなっているのは、自分でも分かる。



「大丈夫、俺、口カタイから。誰にも言わないよ」
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