恋する星曜日~Pure Love Story~
「なんの匂い?」
「え?」
「セーラちゃんから、なんか甘い匂いがする」
カイト先輩はあたしの前で、すぅっと息を吸った。
「え……あぁ、たぶん、これです」
あたしは、自分の唇を指差した。
それは、買ったばかりの新しいリップグロスを塗った唇。
「カレがキスしたくなる唇へ」というコンセプトで売りだされているそのリップグロスは、今、高校生に大人気で。
甘いバラの香りがついているのだ。
「カレが、キスしたくなるような唇になれるリップグロスだそうです」
冗談っぽく言って、あはは、と笑ったのに。
「そうだね、キスしたくなるよ」
そんな言葉を返されたから。
あたしの顔に、カーっと血が上る。
「え?」
「セーラちゃんから、なんか甘い匂いがする」
カイト先輩はあたしの前で、すぅっと息を吸った。
「え……あぁ、たぶん、これです」
あたしは、自分の唇を指差した。
それは、買ったばかりの新しいリップグロスを塗った唇。
「カレがキスしたくなる唇へ」というコンセプトで売りだされているそのリップグロスは、今、高校生に大人気で。
甘いバラの香りがついているのだ。
「カレが、キスしたくなるような唇になれるリップグロスだそうです」
冗談っぽく言って、あはは、と笑ったのに。
「そうだね、キスしたくなるよ」
そんな言葉を返されたから。
あたしの顔に、カーっと血が上る。