恋する星曜日~Pure Love Story~
「聞いてください! ダイスケから、デートに誘われました!」



あたしはその夜、カイト先輩に初めて電話をかけた。


ケータイ番号は交換していたけど、カイト先輩からかかってきたことはなかったし、あたしからも、用もなくかけるのは気が引けて。

ケータイに登録したものの、かけようとしたことはなかったのだ。


けれど、その日は特別。

ダイスケにデートに誘われたこと、カイト先輩に一番に知らせたかった。



「そっか、良かったな。俺も協力した甲斐があったよ」



「どんな服を着ていったらいいと思いますー?」



「そうだなぁ、初めて会ったときにセーラちゃんが着てたワンピース、すごく可愛かったから。

ああいうカンジの服がいいんじゃない?」



カイト先輩が、初めて会ったときのあたしの服装まで覚えていてくれたことが、何となくくすぐったく感じた。




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