恋する星曜日~Pure Love Story~

「……そういえば」



あたしはふと、自分の手の中にある物に目を落とした。

さっきお兄さんから配られたキャンペーン品だ。



「何だろう、これ」



それは5cm四方の、四角い、平べったい、アルミの包みだった。


チラシの端にホチキスで止めてあるそれを、ピっとチラシから取りはずす。


触ってみたところ、中には何か平べったくて丸い物が入っているようだった。



「お菓子かなぁ?」



封をあけ、中身を取り出す。



「何これ?」



それは、半透明の淡いピンク色をした、薄いゴムのような丸いものだった。



「これって……」


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