恋する星曜日～Pure Love Story～

「どうして……」



「ケータイにかけたのに、出てくれないから。

どこにいるのかと思ったけど、なんとなく、ここにいるような気がしたんだ」



そう言われてバッグからケータイを取り出してみると、カイト先輩からの着信履歴が３件入っていた。



「ごめんなさい。……ボーっと歩いていて、着信に気づきませんでした」



「いや、それは別にいいけど」



カイト先輩は、あたしの前に座ると、「コーヒーを」とマスターに注文した。



「どうぞごゆっくり」



マスターが去ると、ふいに、沈黙が訪れる。