半径1メートルの悲劇



みんなは歌い始めた。
大樹と光樹はなぜかデュエットしていた。
滝川さんは綺麗な声ですごく歌がうまかった。
悠里は元気いっぱいで。





・・・高岡は梅昆布茶をすすりながら持参したらしい本を読んでいた。
お前はババアかっ!?


「お前、楽しいか?」

「以外と。
てか、何話しかけてんの!?」

「別にいいじゃねーか。
目立たない同士で。」

「井野の同類になるなら、死んだほうがマシ!」

「酷っ!
傷ついたし。」


俺たちは雑談をしていた。
みんなの盛り上がりはピークを達しているようだ・・・


「ねぇ。
どうしたら、夏とあんなに話せるの?」


悠里が突然話しかけてきた。


「どうしたらって・・・
普通に・・・」

「すごいねー
中学のときから男とあんまり話さなかった夏がこんなに話してるの初めて見た・・・」


悠里は、フフッと鼻で笑い俺から離れていった。



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