半径1メートルの悲劇
半径60センチ



この頃、あいつが気になる・・・
あいつってのは、高岡。
・・・なんとなくだけど。



あー、モヤモヤする・・・。
なんでだよ?















「高岡・・・
お前さ、髪型変えようとか思わねぇの?」


高岡の髪型は黒髪ロングで二つ結び。
悪くない髪型だが、なんというか・・・
ボサボサ・・・。


「何で変えなきゃいけないの?
変えたら何か貰えるの?」

「いや・・・そうじゃないけど。
髪の毛、いつもボサボサだし女らしく整えたりしねーの?切ったりしてさ。」

「そうだねー。
夏もそろそろ切ったら?」

悠里も俺の意見に賛成のようだ。


「・・・めんどくさい。」

「ふーん。
整えるくらいしたら?」

「うるさい!」



高岡は髪の毛を切るのを拒んだ。
俺的にはロングよりミディアムくらいの方が似合うんじゃないかと思う。


「その、あれだよ!
面白いみがないんだよ。
バリエーションないというか・・・」

「私がアレンジしてあげよっか?
ロングだからいろいろできるよ!」

「二人ともうるさい!
もう、いい!」


高岡は勢いよく立ち上がり教室を出ていった。



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