半径1メートルの悲劇
土曜日、朝から俺・光樹・悠里はマンションの前で集まり高岡を待った。
「あれ・・・
高岡じゃね?エレベーターから降りてきたやつ!」
「夏ちゃんだ!」
「二人とも!隠れるよ!」
悠里は俺と光樹の手を引っ張りマンションの角へ行った。
「ねぇ、どこに向かってるの?」
「俺に聞くなよ!?」
「バカ!夏にきこえたらどうするの?
ちょっと、黙って!」
高岡に気づかれるんじゃないかとヒヤヒヤしながら、尾行した。
犯罪じゃないよな・・・?