白桜~伝説の名刀と恋の物語~【完】
「ここは相当男が好きと見える。1本ではまだ足りず…そのうち2本3本とくわえ込んでいく。淫売とはお主のような女をいうのだろうなあ。そうそう西洋ではお主のようなおなごを魔女と呼び焼き殺すそうだ…」
「いえ、私は決してそのようなこと…」
「コイツが口を割りおったでな。」
そういうと、次郎は傍らにあった屏風をけり倒した。
そこには血まみれになるまで拷問を受けた番頭の姿があった。
「奥様…申し訳…あり…ま…」
そういう番頭の口にめがけて、次郎の蹴りが入る。
「うごっ」
さらに血を吐いて番頭が目を剥いた。
「おやめください!番頭様は何も悪くありませぬ!」紗枝は思わず番頭にかけより抱き上げた。
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