白桜~伝説の名刀と恋の物語~【完】
「常篤様・・・常篤様・・・」
ぶつぶつと独り言のようにつぶやきながら、紗枝は常篤の亡骸が安置された大広間へと歩いていった。
常篤の亡骸がどこにあるのか・・・そういうことは本能でわかるのだろう。紗枝は常篤の亡骸の前にペタンと座り込むと、着ているものをすべて脱ぎ捨て、常篤の横に寄り添った。
その顔は、誠に美しい表情となっていて、佐助は一瞬紗枝に理性が戻ったのではないかと思ったほどであった。
しかし、紗枝はそのまま『壊れていった』のである。
紗枝はその日から、二度と『普通』に戻ることは無かった。
ぶつぶつと独り言のようにつぶやきながら、紗枝は常篤の亡骸が安置された大広間へと歩いていった。
常篤の亡骸がどこにあるのか・・・そういうことは本能でわかるのだろう。紗枝は常篤の亡骸の前にペタンと座り込むと、着ているものをすべて脱ぎ捨て、常篤の横に寄り添った。
その顔は、誠に美しい表情となっていて、佐助は一瞬紗枝に理性が戻ったのではないかと思ったほどであった。
しかし、紗枝はそのまま『壊れていった』のである。
紗枝はその日から、二度と『普通』に戻ることは無かった。