白桜~伝説の名刀と恋の物語~【完】
そして現代。

若者は自由に繁華街を練り歩き・・・
老人は孤独のうちに死んでいく。
殺人が日常的に起き・・・
親子で殺しあう。
貧富の差は江戸時代とは別の形で広がり、違った形の身分制度を形成しつつある。
貧しさで命をたつ者、絶たれるものも多く、すべての人民の幸せが保障される世界かというと疑問が残る。

ここで、信玄公の『民のための刀』の役目は、果たされたのか、それともいまだ志半ばなのか。

その判断は、今を生きる我々にゆだねられている。

常篤の墓標はただ静かに今も、この世界をみつめているだけである。


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