白桜~伝説の名刀と恋の物語~【完】
(こんなときこそ、凛として生きなければならない…)
紗枝は自分自身をそう納得させるように顔を洗い、そして落ち着けるように、空にある星を見上げた。
(何億年も変わらない星空の営みに比べれば、我が身の不幸など取るに足りない些細なこと。戦があろうと、天変地異があろうと、星は変わらずに輝き続ける。私はそんな雄大な自然のように運命に流されても、何が我が身に起ころうとも、変わらず活きる存在でありたい・・・。)
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