★イジられ彼氏☆
「咲子。かえるぞ。」
出た。M王子。
顔は切れながの目にスッと通った鼻。声だって低くて魅力的。髪の毛は自然な茶色で無造作にセットしてあって…。背も高い。172…ぐらいかな?
だから、容姿抜群!超モテモテ。
のはずなのに。M…ってトコがね。
なんかそう思うといじめたくなってきた。
「分かったぁ。ちょっと待っててぇ?」
私はわざと上目遣いで甘ったるい声を出して彼を見た。
ら。
「…っ」
彼は口元に手をやって顔を赤くしてる。
やった!作戦成功っ!!
ぐわっ
その顔可愛すぎる…。
なんか…。こっちがやられたかも。
その時、真っ赤になりながらM王子が口を手で押さえて横目でこっちを見てきた。
ぐはっ。
か、可愛い…。
そう。彼こそが私のカレ、
相原博貴 なのだ。
「咲子。あんまりいじめないであげてよ。純粋なんだから。博貴は。」
周りにいた友達がそういって、
「…っ!!まただましたな。咲子!」
Mカレお怒りだ。
「何のコト?」
と、とぼけてみた。