【短編】自分ウィキ
「そう緊張すんなよ。基本的には噂なんだからさ」


携帯に目を落としたまま三田村が言う。


「……そうは言っても、小山田がもう死んでるんだよ?」


「偶然かもしれないだろ?」


「偶然と思うより必然だと考える方が普通でしょ」


「それを言ったらおしまいだろ」


プツンーー。


不意に、テレビが消えた。


そして蛍光灯も消える。


悲鳴を上げる様としたけどそれより早く三田村に体を引き寄せられた。


「痛……」


文句でも言ってやろうかと思ったけど三田村が私の体の上にある為動けやしない。
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