本庁
「私は河東さんの行動が勇気あるものだと思っていますから、必ず警察内部の裏金の事実は暴きます」
山口がそう力を込めて言うと、阿部が、
「河東元巡査部長がなぜ巡査部長で終わってしまったか、君だったら理由が分かるよね?」
と言ってきた。
「知りませんし、知ろうとも思いません」
「聞きたい?」
「どうぞご披露なさってください」
阿部が大きく一つ息を吸い込み、軽く咳をして、
「警察内部の不正を暴いたからだよ。組織に楯突くヤツは誰でもそうなるんだ」
と言って、ハハハと笑ってみせた。
おそらく阿部は全ての事実を知り尽くしていると思われる。
山口も安川も、そしてその場にまだいた蜂谷も驚いていた。
山口がそう力を込めて言うと、阿部が、
「河東元巡査部長がなぜ巡査部長で終わってしまったか、君だったら理由が分かるよね?」
と言ってきた。
「知りませんし、知ろうとも思いません」
「聞きたい?」
「どうぞご披露なさってください」
阿部が大きく一つ息を吸い込み、軽く咳をして、
「警察内部の不正を暴いたからだよ。組織に楯突くヤツは誰でもそうなるんだ」
と言って、ハハハと笑ってみせた。
おそらく阿部は全ての事実を知り尽くしていると思われる。
山口も安川も、そしてその場にまだいた蜂谷も驚いていた。