本庁
第9章
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大伴良三は元本庁捜査一課の刑事で、ちょうど河東勇太郎と同じぐらいの年齢だ。
河東が都内の老人施設に入所している一方で、大伴は在宅で同居家族から介護されながら、暮らしていたらしい。
その大伴が六本木の路上で何者かによって撲殺された。
山口は運転席に座ったまま、いろんなことを考え続ける。
六本木南署に設置された本庁との合同捜査本部に行って、一体何を言おうかなと。
おそらくキャリアの連中が所轄の警官たちを顎(あご)で使うはずである。
まるで所轄署員バカにしきっていて、どうしようもないのがキャリア組の連中の実態だ。
警部補の椛田もキャリアだが、他の連中よりも横着じゃない。
そして山口と安川の乗った車が六本木南署の前に到着すると、突然山口のケータイが鳴り出す。
通話ボタンを押して出てみた。
「はい、山口」
大伴良三は元本庁捜査一課の刑事で、ちょうど河東勇太郎と同じぐらいの年齢だ。
河東が都内の老人施設に入所している一方で、大伴は在宅で同居家族から介護されながら、暮らしていたらしい。
その大伴が六本木の路上で何者かによって撲殺された。
山口は運転席に座ったまま、いろんなことを考え続ける。
六本木南署に設置された本庁との合同捜査本部に行って、一体何を言おうかなと。
おそらくキャリアの連中が所轄の警官たちを顎(あご)で使うはずである。
まるで所轄署員バカにしきっていて、どうしようもないのがキャリア組の連中の実態だ。
警部補の椛田もキャリアだが、他の連中よりも横着じゃない。
そして山口と安川の乗った車が六本木南署の前に到着すると、突然山口のケータイが鳴り出す。
通話ボタンを押して出てみた。
「はい、山口」