本庁
二人で千代田にある飲み屋で一緒に飲んだ過去もある。
つるむという言い方はおかしいのだが、山口と筧は仲がよかった。
そして筧だったら、椛田が知らない十一桁の暗証番号を知っていて、奇跡的にでもあのファイルのコピーガードを解除し、中身を閲覧できるものと思われた。
椛田と筧で手間が二重になるが、一応二人に同時に頼んでおいて、支障はないと考えられる。
山口が大伴良三撲殺事件の現場を入念に検証していると、検視官の二見も臨場してきていて、
「撲殺ですね。外傷が頭部に全部で三箇所ほどある。仏さん、元刑事で体が頑丈だったから、簡単には死ななかったんでしょう」
と言った。
「二見君」
「はい」
「今回のヤマ、ホシは誰だと踏む?」
「うーん、難しいですね。警部補なら誰だと思います?」
つるむという言い方はおかしいのだが、山口と筧は仲がよかった。
そして筧だったら、椛田が知らない十一桁の暗証番号を知っていて、奇跡的にでもあのファイルのコピーガードを解除し、中身を閲覧できるものと思われた。
椛田と筧で手間が二重になるが、一応二人に同時に頼んでおいて、支障はないと考えられる。
山口が大伴良三撲殺事件の現場を入念に検証していると、検視官の二見も臨場してきていて、
「撲殺ですね。外傷が頭部に全部で三箇所ほどある。仏さん、元刑事で体が頑丈だったから、簡単には死ななかったんでしょう」
と言った。
「二見君」
「はい」
「今回のヤマ、ホシは誰だと踏む?」
「うーん、難しいですね。警部補なら誰だと思います?」