本庁
もしかしたら、本松は吉田によって操られているのかもしれない。
そう思っていると、安川が、
「山さん、ここは東山巡査部長にお任せしていったん戻ろうよ」
と言った。
「ああ」
山口が端的に頷いて、停めてあったパトカーへと向かう。
安川が続いた。
山口の口からはニコチンのにおいがしてくる。
ヘビースモーカーなので、合間にガムを噛んでも口臭が収まらないのだ。
山口がドアロックを解除し、安川が助手席に滑り込んで、車を出す。
あまりにも暑いので、胃や十二指腸の調子が悪く、吐き気がしていた。
だが、さすがに路上で吐いてしまうとみっともないので、山口も安川もじっと我慢する。
「美和子がホシだったとして、そこまでするかな?」
そう思っていると、安川が、
「山さん、ここは東山巡査部長にお任せしていったん戻ろうよ」
と言った。
「ああ」
山口が端的に頷いて、停めてあったパトカーへと向かう。
安川が続いた。
山口の口からはニコチンのにおいがしてくる。
ヘビースモーカーなので、合間にガムを噛んでも口臭が収まらないのだ。
山口がドアロックを解除し、安川が助手席に滑り込んで、車を出す。
あまりにも暑いので、胃や十二指腸の調子が悪く、吐き気がしていた。
だが、さすがに路上で吐いてしまうとみっともないので、山口も安川もじっと我慢する。
「美和子がホシだったとして、そこまでするかな?」