天然系カレシ
「んっ……んんー!」
「あ、起きた」
「へ?」
あれ?
なんか、フワフワしてる
アタシ、公園に来て、椿と涼しいねーって…
そんで、
あれ?
「椿!」
「?どうしたの?」
「ちょ、なんか、アタシ、ごめん!!」
はっきり目が覚めたら自分の置かれてる状況にびっくりした
だって、目の前にキレイな椿の顔がドアップであるんだもん
なんかフワフワしてると思ったら椿に膝枕されてるし!
「いいよ、別に。幸乃の寝顔見てたから」
「なぁっ!馬鹿!!」
「ごめんね?」
「~~!!いいけどねっ?!」
「さて、帰ろうか」
すっかり夕方になってる…
あ~あ…やっちゃった…
「ホントごめんね…あたし馬鹿だ…」
「何で?」
「だって…せっかく久しぶりに二人で出かけたのに…寝不足だわ途中で寝るわ寝顔見られるわ……」
「気にしてないのに。俺は幸乃といられればどこだって楽しいし、嬉しい」
…この天然がぁ!!
そんな恥かしいセリフ、どこで覚えてきたの?!
「幸乃、可愛いね」
「はぁ?!」
「服も、」
「も?」
「寝顔もね」
「~~!!椿ーーー!!」